「特集・劇団ひとり&立川談春」


<総合ランキング>  (4/28~5/4 オリコン調べ)
 1位 Jamais Jamis『B型自分の説明書』(文芸社)
 2位 水野敬也『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社)
 3位 Jamais Jamis『A型自分の説明書』(文芸社)
 4位 『ヘキサゴンドリルⅡ』(扶桑社)
 5位 西健一郎『日本のおかず』(幻冬舎)
 6位 茂木健一郎『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)
 7位 編集工房桃庵編『おつまみ横丁 すぐにおいしい酒の肴185』(池田書店)
 8位 小栗左多里、トニー・ラズロ『ダーリンは外国人 with BABY』(メディアファクトリー)
 9位 『無双OROCHI魔王再臨 コンプリートガイド』(光栄)
10位 『CINEMA SQUARE Vol.18』(日之出出版)


<特集・劇団ひとり&立川談春>
◎劇団ひとり『そのノブは心の扉』(文藝春秋)



お笑い芸人としては、総勢十数名のキャラクターを演じ分け、俳優としては映画「嫌われ松子の一生」、TVドラマ「電車男」「純情きらり」で好演し、作家としては小説『陰日向に咲く』がベストセラーになり、映画化もされた。今、ノリにノっている男「劇団ひとり」の初のエッセイ集が刊行されました。“ひとりで遊び、ひとりで悩み、ひとりで書いた”この本。めくるめく「ひとりワールド」が全開です。劇団ひとりさんにインタビューしました。


◎立川談春『赤めだか』(扶桑社)



17歳で天才・立川談志に入門。「修業とは矛盾に耐えることだ」と言われ、理不尽に怒ったり、思わぬところで優しかったりする師匠に翻弄される苦闘と苦笑の日々。「上の者が白いと言えば黒いもんでも白い」という前座生活の苦労と二つ目になることができた喜び。笑わせて、泣かせて、しっかり心に残る修業物語。落語家達の奇妙な生活を活き活きと描き、落語の面白さを教えてくれる一冊。高座前の談春さんを直撃しました。


谷原 松田さん、この2作品の魅力は?
松田 劇団ひとりさんは、本当に文章がうまい人で、このエッセイ集でも、奇矯な行動を、わりに淡々と報告するんですね。面白おかしくしようとしない。だから逆に、読んでいると面白さが増していくという文章芸がある人ですね。立川談春さんも、笑いをとろうとしないで、淡々と奇妙な世界を書いていくんですが、読み進めるにしたがって、ふつふつと笑いがこみ上げてきます。だから、二人とも笑いのコツみたいなものをちゃんと掴んでいる人だなあって思います。また、立川談志さんというキャラクターがメチャクチャ面白いので、それを読んでいくのも楽しみですね。