『わたしってどんなヒトですか』と「万城目学」


<総合ランキング>  (12/3~9 リブロ池袋本店調べ)
 1位 『このミステリーがすごい!2008年版』(宝島社)
 2位 坂東真理子『女性の品格』(PHP研究所)
 3位 田村裕『ホームレス中学生』(ワニブックス)
 4位 伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(新潮社)
 5位 西尾維新『刀語 第12話』(講談社)
 6位 ロンダ・バーン『ザ・シークレット』(角川書店)
 7位 茂木健一郎『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)
 8位 中村江里子『中村江里子の毎日のパリ』(KKベストセラーズ)
 9位 阿川弘之『大人の見識』(新潮社)
10位 佐藤優『国家の謀略』(小学館)
松田 (1位の 『このミステリーがすごい!2008年版』の)海外編の1位に輝いたジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』ですが、映画化された『ボーンコレクター』の探偵リンカーン・ライム・シリーズの最新刊ですね。ぼくは、まだ読んでいないので、正月休みの楽しみにとってあります。


<BOOK NEWS>
◎TBS「イブニングファイブ」『一ヶ月の花嫁』(マガジンハウス)


<特集・万城目学>
英玲奈 「ブランチ」でも(万城目さんには)たびたび注目してきたんですよね、松田さん。
松田 ぼくの「松田チョイス」で次々に取り上げてきましたし、昨年、ブランチBOOK大賞新人賞も差し上げましたね。
優香 私も『鴨川ホルモー』と『鹿男……』読んだんですけども、とにかく発想が面白いですよね。誰も考えつかないようなところを……。
松田 でも、ありそうな……。
◎万城目学『鴨川ホルモー』(産業編集センター)



◎万城目学『ホルモー六景』(角川書店)



京都を舞台に、オニたちを操って戦わせる奇妙な競技「ホルモー」にかかわってしまった大学生たちの姿をコミカルに、そして感動的に描いた快作『鴨川ホルモー』で華々しくデビューを飾った万城目学さん。第二作『鹿男あをによし』も直木賞候補になり、この1月から玉木宏、綾瀬はるか主演でドラマ化も決定しています。そして、このたび第三作『ホルモー六景』が刊行されました。まさに大注目の大型新人作家である万城目さんの仕事場を訪ね、会社を辞めて3年間無職だったこと、どういうきっかけで「ホルモー」などという奇妙なものを思いついたのか、執筆へのこだわりなどをうかがいました。
優香 万城目さん、本がすごく変わっているので、ちょっと変わった方かなあと思ったんですが、意外と柔らかく優しい雰囲気の方でしたね。
谷原 松田さん、新作の『ホルモー六景』の方はいかがでした。
松田 短編集なんですけども、「ホルモー」にまつわるいろんな話が出てくるんですが、時代も安土桃山時代にいったり、大正時代にいったり、場所も東京が出てきたりするんですね。それで、全部、恋愛ドラマなんですよ。いろんなタイプの恋愛が、ホルモーがらみで……(笑)。
優香 ホルモーがらみで……(笑)。
松田 読んでいない人にはわからないと思いますが……。
優香 叫びたくなりますもんね、「ホルモー!」って。


<今週の松田チョイス>
◎大田垣晴子『わたしってどんなヒトですか?』(メディアファクトリー)



松田 エッセイコミックの第一人者、大田垣晴子さんの『わたしってどんなヒトですか?』です。
VTR 自分のことって、実はわからないことだらけ。人気画文家の大田垣晴子さんの最新コミックエッセイ『わたしってどんなヒトですか?』はひと味違う自分探し。作者自ら、美容、健康、恋愛、性格、運勢、体力など様々な方面のプロに「わたし」を判定してもらって歩き、それをイラストと文章で実況中継。思いもかけない自分がそこに。きっと参考になるはず。>
優香 私も読みました。すごい面白いです。自分を知る方法ってこんなにたくさんあるんだって。たとえば「色」もそうだし「脳」もそうだし、いろんなことがあるんです。「骨格」からなにから。それで全部知れちゃうっていうのは、すごく面白くて。私は、特に「ロルフィング」と「アーユルヴェーダ」が面白かった。
谷原 ロルフィング?
松田 整体みたいなね。整体よりも、もっと複雑なところまでわかる……。
優香 姿勢がよくなるというか……。いろんな情報がありました。
松田 大田垣さんという人は、すごく好奇心旺盛で、観察眼があって……。ここに、占いなんかもたくさん出てくるんですが、初めっから疑ってかかる人か、はまっちゃう人かが多いじゃないですか。大田垣さんは、素直に受けてみて、それで、驚いたり、「エーッ、こんな結果が出た」って焦ったりして、結構笑えるんですけども。だから、こんなにいろんな自分というものの知り方があるんだということを教えてくれる、すごく役に立つ本でもありますよね。