この本は、自分の頭で考えようとする高校生をはじめ、意欲的な若い人々のための現代評論の入門書である。言語の限界が、その人の世界の限界である。誰も自分の言語の水準を超えて、自分の世界を築くことはできない。若い人々が自分の言語を鍛え新たな世界に跳躍するために必要な質と強度で、この本を作った。

目 次
プロローグ「言葉」抜いた大人たち堀江 敏幸
第一部 媒介する私、媒介される私
「私」のありか〈私〉はどこへいく?黒崎 政男
聖なるヴァーチャルリアリティ西垣 通
メディア幻想斎藤 環
メディアという劇場アニメのヒロイン像斎藤 美奈子
ディズニーランド吉見 俊哉
スポーツとナショナリズム多木 浩二
第二部 考える方法
言語と人間ことばとは何か内田 樹
脱構築大橋 洋一
多言語主義とは何か川田 順造
知と思考なぜ物は落ちるのか野矢 茂樹
巫女の視点大澤 真幸
近代知を乗り越える茂木 健一郎
第三部 時間を生きる身体
時間の多面相時間の秩序と秩序の時間福井 憲彦
期待の構造小浜 逸郎
幸福の青い鳥永井 均
変幻する身体背・背中・背後小池 昌代
記号としての身体上野 千鶴子
舞踊の身体尼ヶ崎 彬
第四部 歴史と向き合う
近代の文学「世界」の結晶作用竹田 青嗣
BERLIN1888前田 愛
漱石のリアル―測量としての文学若林 幹夫
戦後という経験確認されない死のなかで石原 吉郎
幕末における視座の変革丸山 真男
「安楽」への全体主義藤田 省三
第五部 世界から、世界へ
現代の世界死の再定義西谷 修
みえない多文化都市北田 暁大
動物化するポストモダン東 浩紀
明日への考察コモリン岬見田 宗介
棗椰子の木陰の文学岡 真理
友情の点呼に答える声市村 弘正
エピローグ節度ある新しい人間らしさ大江 健三郎
内容見本

(本文編)

(解説編) 本書には、解説編(別冊)が付属しています。本文理解を深めるため、また自学自習用としてお役立てください。

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