芭蕉の風雅 ─あるいは虚と実について

芭蕉の風雅 ─あるいは虚と実について

長谷川 櫂

芭蕉の真骨頂は歌仙の捌きにこそある。芭蕉にとって歌仙とは、現実の世界から飛翔し風雅の世界にあそぶことであった。「七部集」を読みなおし、蕉風の核心に迫る。