我的日本語 ─The World in Japanese
1967年、新宿。
ぼくの日本語は
ここから始まった。
日本語を一行でも書けば、誰もがその歴史を体現する。異言語との往還からみえる日本語の本質とは。日本語を母語とせずに日本語で創作を続ける著者の自伝的日本語論。
特集 筑摩選書創刊一挙六点! 編集担当者が語る「この一冊」
日本語の書き言葉には、緊張感がある。島国の感性を記すために大陸由来の漢字を受け入れ、かな文字を生み出し、独自の書き言葉をつくってきた。日本語を一行でも書けば、誰しも日本語成立の歴史を否応なく体現する。英語を母語としながら、周辺言語にすぎない日本語で創作する作家のまなざしに寄り添い、日本語の魅力をさぐる。自伝的日本語論。
第1章 はじめての日本語
第2章 「万葉集」の時代
第3章 日本語とアイデンティティ
第4章 幻の大陸
第5章 9・11を語る日本語
第6章 言葉の歴史を意識して
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