思想は裁けるか ─弁護士・海野普吉伝

入江 曜子

罪を犯したのは
国家ではないのか?

治安維持法下、河合栄治郎、尾崎行雄、津田左右吉など思想弾圧が学者やリベラリストにまで及んだ時代、その弁護に孤軍奮闘した海野普吉。冤罪を憎んだその生涯とは?

思想は裁けるか ─弁護士・海野普吉伝
  • シリーズ:
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0323
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2011/05/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-01520-4
  • JANコード:9784480015204
入江 曜子
入江 曜子

イリエ ヨウコ

一九三五年東京に生まれる。慶応義塾大学文学部卒業。作家。著書に『我が名はエリザベス─満洲国皇帝の妻の生涯』(第八回新田次郎文学賞受賞)、『貴妃は毒殺されたか─皇帝溥儀と関東軍参謀吉岡の謎』、『少女の領分』、『日本が「神の国」だった時代─国民学校の教科書をよむ』、『教科書が危ない─『心のノート』と公民・歴史』、『溥儀─清朝最後の皇帝』、『紫禁城─清朝の歴史を歩く』、訳書にR・F・ジョンストン『紫禁城の黄昏』(共訳)、N・ウェールズ『中国に賭けた青春─エドガー・スノウとともに』(共訳)などがある。

この本の内容

「誰のために、何に対して戦うのか。人間として守らなければならない自由とは、人権とは何か、それを護るためにどう生きるか」弁護士として渾身の力をこめてそう問いつづけた海野普吉(明治18年〜昭和43年)。昭和の時代に、冤罪を憎み、言論弾圧と戦った、ひとりの弁護士の活動の軌跡が今を生きる私たちに問いかけるものとは。

この本の目次

静岡大君のセントヘレナにて
心に種子は播かれた
禍福はあざなえる縄のごとし
自白は証拠の王か
治安維持法のもとで
政治が思想を裁くとき
太平洋戦争はじまる
ポツダム宣言―外からやってきた改革
新憲法と人権
司法の独立が問われるとき
経済優先の時代に
生涯を野に在って

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