民主主義のつくり方
見通しがたい未来を見つめ理念再生をめざす希望の書
民主主義への不信が募る現代日本。より身近で使い勝手のよいものへと転換するには何が必要なのか。〈プラグマティズム〉型民主主義に可能性を見出す希望の書!
民主主義は今、不信の目にさらされている。決定までに時間がかかり、「民意」は移ろいやすい…。だが、社会の問題を共同で解決する民主主義を手放してしまえば、私たちは無力な存在となる他ない。ならば、この理念を再生させるには何が必要か?「習慣」と「信じようとする権利」を重視する“プラグマティズム型”の民主主義に可能性を見出す本書は、この思想の系譜を辿り直し、日本各地で進行中の多様な実践に焦点を当て、考察を加えてゆく。未来が見通しがたい今、「民主主義のつくり方」を原理的に探究した、希望の書である。
第1章 民主主義の経験(アメリカという夢
プラグマティズムと経験
戦後日本における経験)
第2章 近代政治思想の隘路(閉じ込められた自己
依存への恐怖
狭まった対話の回路)
第3章 習慣の力(偶然から秩序へ
習慣と変革
民主主義の習慣)
第4章 民主主義の種子(「社会を変える」仕事とは?
「島で、未来を見る」
被災地に生きる)
おわりに プラグマティズムと希望
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