中華帝国のジレンマ ─礼的思想と法的秩序

冨谷 至

中国人はなぜ無法で無礼に見えるのか。彼らにとって法や礼儀とは何なのか。古代から近代にいたる過程で中華思想が抱えた葛藤を読み解き、中国人の心性の謎に迫る。

中華帝国のジレンマ ─礼的思想と法的秩序
  • シリーズ:
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0310
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2016/02/15
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-01635-5
  • JANコード:9784480016355

この本の内容

いまや中国は世界有数の経済大国となったが、中国を相手にする企業・政府は、彼らの無法で無礼な振る舞いにたびたび困惑させられる。しかし、そもそもかの国は、孔子を筆頭とする礼の思想の発祥地であり、古くからローマ法に比肩するほど完成度の高い法を有する文明国のはずだ。現在との落差はどこから生じたのか。われわれは中国人の言動をどう理解すればよいのか。古代中国で生まれた「法」と「礼」の概念はいかに展開、交錯し、現在にいたったのか。その過程を追い、中華思想の根本原理を問い直す。

この本の目次

1 中国古代の礼(『論語』に見える礼
心の中の礼―孟子
作為の礼―荀子
礼典の成立)
2 中国古代法の成立と法的規範(法の起源と展開
律と令の法形式
律と令の法典化
中国法の原理)
3 交差する礼的秩序と法的秩序(礼から法へ
処罰される感謝の行為
法と礼の男女関係
殺人の奨励と礼賛)

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