戦略的思考の虚妄 ─なぜ従属国家から抜け出せないのか

東谷 暁

今なお「アメリカの影」に支配され、独自の外交を展開できずにいる日本。現実から遊離した外交論の数々を指摘し、「戦略的思考」を回復するための手立てを示す。

戦略的思考の虚妄 ─なぜ従属国家から抜け出せないのか
  • シリーズ:
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0331
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2016/07/13
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-01643-0
  • JANコード:9784480016430
東谷 暁
東谷 暁

ヒガシタニ サトシ

1953年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。いくつかの雑誌編集に携わった後、97年より経済・政治の分野を中心にフリーのジャーナリストとして活動する。著書に『増補・民営化という虚妄』(ちくま文庫)、『エコノミストは信用できるか』『エコノミストを格付けする』(いずれも文春新書)、『日本経済の突破口』(PHP研究所)、『世界と日本経済30のデタラメ』(幻冬舎新書)、『ビジネス法則の落とし穴』(学研新書)、『金融庁が日本を滅ぼす』(新潮文庫)など多数ある。

この本の内容

地政学がブームとなっている。八〇年代には戦略論がもてはやされていた。にもかかわらず、日本人に戦略的思考は身につかず、政府の外交力も向上していない。一体なぜなのか。この問いに応えるべく、ベストセラーとなった戦略論を俎上に載せ、その誤謬を明らかにしてゆく。その上で、アメリカ、中国、日本など主要国の戦略を概観し、戦略とは何かを指し示す。日本を取り巻く現実を踏まえた上で、戦略論の根本を論じた本書は、これからの日本を考える上で必読の書である。

この本の目次

第1章 閉じられた思考の円環
第2章 経済と技術は戦略を超えるのか
第3章 敗戦は「絶対悪」なのか
第4章 地政学から戦略論へ
第5章 政治が戦略を決める
第6章 グランド・ストラテジーと歴史
第7章 アメリカの戦後と核戦略
第8章 中位国の核戦略と日本
第9章 新時代を拓く「RMA」の虚実
第10章 日本にとっての戦略思想

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