三文役者あなあきい伝 2

殿山 泰司

役者でなくなった時おれは人間の屑になってしまう、と自認するタイちゃんの役者魂が、名監督と出会う。戦後映画史を活写する。
【解説: 長部日出雄 】

三文役者あなあきい伝 2
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 726円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:と-10-2
  • 刊行日: 1995/01/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-02938-9
  • JANコード:9784480029386
殿山 泰司
殿山 泰司

トノヤマ タイジ

1915年10月17日、東京の銀座生まれ。’36年新築地劇団入団、初舞台。’42年松竹太秦撮影所入所。同年徴兵されて中国へ。戦後は’47年頃から新藤兼人脚本=吉村公三郎監督コンビ作品で売れっ子となる。’50年近代映画協会創立に参加。以後今村昌平、大島?監督作品など数多くの作品に出演。ジャズとミステリを愛する。’89年73歳で死去。著書に『三文役者あなあきい伝』『JAMJAM日記』ほか多数。

この本の内容

中国から復員してきた“タイちゃん”、その日暮らしのカツギ屋から再びカツドウ屋に。吉村公三郎、新藤兼人の独立プロ作品で人気者になり、敬愛するイキな東京無宿者、川島雄三監督の淫らな遊びの会に出かけ、今村昌平監督の土性骨にふれる。「オンナを縛って攻めるのは好きやけど、自分の精神や肉体を縛られるのは、まるっきりキライヤ」。国やら家族やら、どうでもえがなあ、という天性のあなあきい役者は文章も天衣無縫だ。

この本の目次

最後の鉄腕
安城家の舞踏会
追跡者
愛妻物語
ノン・タイトル
原爆の子

銀心中
わが町
裸の島
オンボロ人生&白か黒か
人間
文庫版解説 リベルタン―無頼派の自由思想家(長部/日出雄)

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