山田風太郎明治小説全集 4 ─幻燈辻馬車(下)

山田 風太郎

先のない壮士の運命。自由党の活動に深入りしていく干兵衛と暗躍する三島通庸。虚実入り乱れる異次元の歴史。他に短篇三作併収。
【解説: 鹿島茂 】

山田風太郎明治小説全集 4 ─幻燈辻馬車(下)
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:や-22-4
  • 刊行日: 1997/06/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:400
  • ISBN:978-4-480-03344-4
  • JANコード:9784480033444
山田 風太郎
山田 風太郎

ヤマダ フウタロウ

1922年、兵庫県養父郡の医家に生まれる。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで数々の“風太郎忍法”を生み出し忍法帖ブームをまきおこす。『警視庁草紙』などの明治を舞台にした小説や、『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』をはじめ死を見つめた著書等多数。1997年第45回菊池寛賞を受賞。 2001年、尊敬する江戸川乱歩と同じ、7月28日没。

この本の内容

「父!」と助けを呼ぶお雛の前に突如現われた、西南の役で死んだ父親の幽霊。その父が呼ぶと祖母の幽霊も出現。嘉納治五郎、山川捨松、三島通庸、自由党の壮士らに幽霊も加え多彩な人々が時代の波にのみ込まれていく。事実とフィクションをたくみに織りまぜて描かれる明治を生きた人々の哀歓。他に短篇『天衣無縫』『明治忠臣蔵』『絞首刑一番』を収録。

この本の目次

幻燈辻馬車 下(赤い盟約書
その男
刑法第百二十六条
明治叛臣伝)
明治忠臣蔵
天衣無縫
絞首刑第一番

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