不良のための読書術

永江 朗

洪水のように本が溢れ返る時代に「マジメなよいこ」では面白い本にめぐり会えない。本の成立、流通にまで遡り伝授する、不良のための読書術。

不良のための読書術
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 682円(税込)
  • Cコード:0100
  • 整理番号:な-28-1
  • 刊行日: 2000/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-03564-8
  • JANコード:9784480035646
永江 朗
永江 朗

ナガエ アキラ

1958年5月9日北海道生まれ。法政大学文学部哲学科卒。約7年間、書籍の輸入販売会社に勤めたのち、フリーのライターに。「哲学からアダルトビデオまで」を標榜する。ライフワークは書店のルポルタージュ。著書に『菊地君の本屋』(アルメディア)、『不良のための読書術』(ちくま文庫)、『書いて稼ぐ技術』(平凡社新書)、『聞き上手は一日にしてならず』(新潮文庫)、『本の現場』(ポット出版)などがある。

この本の内容

洪水のように本が溢れる時代。「マジメなよいこ」ではなかなか面白い本にめぐり合えない。不良による不良のための読書術を、本の成り立ち、流通にまでさかのぼり伝授する快著。プロが読んでも面白い。

この本の目次

いったい誰が本を読んでいるのか
ゴダール式読書法のススメ
いわゆるブンカが滅びたあとで
本は見る前に買え!
本の中はおいくら?
本の流通の謎が解けた!
読む本は本屋で決まる
本屋もショーバイ
図書館をしゃぶりつくせ
古本屋大陸の冒険と探険
本を閉じてからの大切なこと
不良なヤツほど本を読む

読者の感想

2010.9.13 室津研

本という商品を、原稿書きから編集、そして流通と言う流れで、説明している。何を説明しているか?。それは、本と言う紙が持つ付加価値である。いろいろ、読書術の本を読んだが、永江朗のが、本の編集や流通にもっとも、詳しい。その永江朗の面目躍如の本である。ちなみにこの本がいう不良の意味は、愚連隊ではない。少数派という意味である。社会の長いものに巻かれない生き方を選んだ奴と言う意味である。そんな不良が、わが道を行くためには、本、つまり読書が武器となる。そんな、意味である。他の人間の視線を気にしない生き方。不良の生き方には、読書が必要なのである。そんな、少数派のための読書術。それが、永江の読書術である。フリーライターなどは、不良でなくては、いけないのである。フリーライターの先輩として、その心構えを襲えてくれる本である。ただの読書術の本ではない。物書きの哲学書である。

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