志ん朝の落語 1 男と女 ─男と女
第一巻「男と女」は志ん朝ならではの色気漂う噺集。口絵に遺品のノート、各話に編者解説を付す。「明烏」「品川心中」「厩火事」他全十二篇。
「古臭い噺に一カ所だけ風穴を開ければいいんだよ」。古典を演じながらも、絶妙の間、雰囲気を壊さない新鮮なくすぐり、持ち前の明るさと品のよさとで、類稀なる落語世界を作り上げた、古今亭志ん朝。その落語を活字で再現!第一巻は「男と女」。志ん朝ならではの色気漂う噺集。各話に編者解説、口絵に志ん朝の高座姿と遺品のノートの写真を入れる。「明烏」「品川心中」「厩火事」「お直し」他十二編。
明烏
品川心中
厩火事
お直し
お若伊之助
駒長
三年目
崇徳院
搗屋幸兵衛
真景累ヶ淵 豊志賀の死
文違い
締め込み
2007.3.15 かとう
今、2冊目を読んでいますが、とにかく目で文字を追っていると、志ん朝さんの声が頭の中で谺します(客席の笑い声まで聞こえてきます)。ンだの、アだの、ウだの、まず、普通の本ではお目にかかれないような文字が、語尾にくっついていますが、これが効いているんでしょうか。話し言葉を文字で再現するというのは難しいと思いますが、志ん朝さんの口調がよく紙に写し取られていると思いました。必要最小限のカッコ書きの註も過不足がなく(邪魔にならず)、ちょうどいい塩梅です。
と、これだけ褒めたのですから、音源をあたって、もっと活字にしてください。大変な作業だとは思いますが、切にお願い致します。
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