ヨーロッパの死者の書

竹下 節子

西欧世界では祈りや黙示録、聖者伝などの知恵の体系が死へのガイダンスだ。転生思想や地獄煉獄の系譜をたどり、ヨーロッパ人の死生観を豊富な文献で紹介する。

ヨーロッパの死者の書
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0214
  • 整理番号:42
  • 刊行日: 1995/08/17
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05642-4
  • JANコード:9784480056429
竹下 節子
竹下 節子

タケシタ セツコ

比較文化史家・バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。フランス在住。著書に『ヨーロッパの死者の書』『キリスト教の真実』『女のキリスト教史』(以上、ちくま新書)、『ジャンヌ・ダルク』(講談社学術文庫)、『ローマ法王』(角川ソフィア文庫)他多数。

著者に関する情報

著者のホームページhttp://www.setukotakeshita.com/

この本の内容

エジプトやチベットでは、古代から死に臨む者を安らかに死後の世界へ導くための「死者の書」というものが存在する。固有の「死者の書」をもたないカトリック文化が支配的なヨーロッパが生み出した「死者のためのマニュアル」とは。本書では、オリエントやエジプトの信仰、ケルトの伝承から影響を受けた転生思想や地獄煉獄の系譜から見えてくる「死者の書」の風景をさぐり、黙示録、祈り、聖者伝などキリスト教における智恵の体系を豊富な文献により紹介しながら、魂の癒しを求めつづけるヨーロッパ人の死生観を明らかにする。

この本の目次

序章 「死」にやさしいカトリシズム
第1章 死後の魂の行方
第2章 キリスト教以前のヨーロッパ
第3章 キリスト教の死後の世界
第4章 死者との交信
第5章 カトリック教会のテクニック
第6章 聖者伝と伝記文学
第7章 ジャン・プリユールの「死者の書」

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