安政江戸地震

野口 武彦

江戸人は地震をどう体験し、幕府の危機管理はどのように機能したのだろうか。やがて天下大乱へと転化して行く歴史のダイナミズムを、多くの史料によって物語る。

安政江戸地震
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:100
  • 刊行日: 1997/03/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-05700-5
  • JANコード:9784480057006
野口 武彦
野口 武彦

ノグチ タケヒコ

1937年生まれ。元神戸大学教授。近世文学・近世思想史を専攻し、現在は文芸評論家。文学と歴史の境界領域を探る。『江戸の歴史家』『安政江戸地震』(ちくま学芸文庫)、『幕末バトル・ロワイヤル』(新潮新書)、『幕末歩兵隊』『長州戦争』(中公新書)、『近代日本の詩と史実』(中央公論新社)、『江戸は燃えているか』(文藝春秋)、『幕末気分』(講談社文庫)など著書多数。

この本の内容

大地震がいつ起きたかは決定的に重要であった。1703年の元禄地震では幕府はびくともしなかったが、1855年の安政地震ではがたがたになった。もう自然災害の範囲で食い止められなくなっていたのである。巨大災害は、一国の政治経済、社会生活、世相風俗に潜在していた諸内因をいちどきに顕在化する。江戸の地殻に走った亀裂が、やがて徳川幕府の基盤を掘り崩して政権瓦解に至る歴史のうねりを臨場感溢れる筆致で描く。

この本の目次

第1章 歴史は揺り返す
第2章 地震前夜の江戸
第3章 江戸官庁街直撃―安政2年10月2日夜・その1
第4章 日本橋と深川―安政2年10月2日夜・その2
第5章 世は安政、民のにぎわい
第6章 運命の卯年

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