空海入門

竹内 信夫

空海は日本仏教の基礎を築いただけでなく、事業家としても大きな足跡を残した。古代日本の激動期を文化の設計者として生きた空海の実像を描くユニークな入門書。

空海入門
  • シリーズ:ちくま新書
  • 792円(税込)
  • Cコード:0215
  • 整理番号:107
  • 刊行日: 1997/05/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-05707-2
  • JANコード:9784480057075
竹内 信夫
竹内 信夫

タケウチ ノブオ

1945年大阪に生まれる。戦火を避けて疎開、大学進学まで実家に暮らす。高松高校、東京大学、ソルボンヌ大学を経て、1975年東京大学助手。その後明治学院大学講師、東京工業大学、東京大学助教授を経て、東京大学大学院教授。専門はフランスの文学・思想。特にマラルメ研究に貢献。50歳を期して空海研究を開始。『空海入門―弘仁のモダニスト』(ちくま新書)、『空海 言葉の輝き』(ピエ・ブックス)を著わす。2007年定年退職後、生家に隠居、空海研究に没頭。2009年空海塾開講、2010年ベルクソンの個人訳全集(白水社)刊行開始。訳書にM.パンゲ『自死の日本史』(講談社学術文庫)、レヴィ=ストロース『みる きく よむ』(みすず書房)など。2013年7月空海学会設立、幹事長を務める。

この本の内容

空海は生まれながらに真言宗祖だったのではなく、自身の自己探求の歩みの帰結としてそうなったにすぎない。人間空海を導き、つき動かすものは、純粋無垢な菩提心だった。山と都市、高野山と平安京、唐代中国と日本、重なり合う複合的な磁場のなかで自らを形づくり、日本文化の設計者となった天才的個性の生涯。

この本の目次

序章 始まりとしての高野山
第1章 空海の原景
第2章 空海前半生の軌跡
第3章 『請来目録』という作品
第4章 弘仁のモダニズム
終章 再び始まりとしての高野山へ

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