「こころ」の出家 ─中高年の心の危機に

立元 幸治

経済不況による停滞感、そこから生じる社会不安…。忍び寄る心の危機に、中高年はどう対処したらよいのだろう。「人生の午後」を豊かに生きる可能性を示唆する。

「こころ」の出家 ─中高年の心の危機に
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:368
  • 刊行日: 2002/10/17
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05968-7
  • JANコード:9784480059680

この本の内容

経済不況による停滞感、そこから生じる社会不安が、中高年の価値観を根底から揺るがせている。かつての経済的繁栄を支えた中高年は、「時代の転換期」と「人生の転換期」という二つの節目を同時に迎え、逃れようのない不透明感と逼塞感を感じつつ、深刻な「心の危機」に直面している。大きな変革の潮流のなかで、“癒し”“スローライフ”“ヒーリング”などのキーワードが溢れる現在、真に「豊かな時間」とはなにかを問い直し、充足した「生」を取り戻すための座標軸を探る。

この本の目次

第1章 人生を振り返るとき―C.G.ユング 「中年」の発見(ある「失踪」
午前の人生、午後の人生 ほか)
第2章 それぞれの「出家」―吉田兼好 「こころ」の主となる(それぞれの「出家」
「こころ」の主となる ほか)
第3章 「いま、そしてあるがまま」の人生―種田山頭火 ひとりがよろしい、されどひとりはさみしい(風のごとく、雲のごとく、水のごとく…
自己を「掘る」 ほか)
第4章 人生に必要なもの―H.D.ソロー 自分の「リズム」を聞く(蟻のごとく…
「季節」のなかで ほか)
第5章 もう一つの座標軸―豊かな時間を求めて(「寅さん」の中の私、「私」の中の寅さん
「過剰適応」という病い ほか)

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