シリーズ・人間学 2 「恋する身体」の人間学

小浜 逸郎

人を恋するとはどういうことか? 人はなぜ希望や憧れを抱くのか? 哲学が論じ損ねてきた問題である身体や情緒に光を当てて、人間存在の本質に迫る思想の試み。

シリーズ・人間学 2 「恋する身体」の人間学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:392
  • 刊行日: 2003/06/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05992-X
  • JANコード:9784480059925

この本の内容

プラトンやデカルトなどの哲学者は、身体や情緒の問題を、うまく解きほぐすことができなかった。そのためその人間観は、私たちの経験や常識とはどこかずれている。そこで本書では、誰もが納得できる話から始めて、少しずつ思考を重ねていき、情緒や身体の本質に迫っていく。その過程で、人間が社会生活を営む上で欠かせぬ言語を取り上げ、言語だけが「意味」をもつのでなく、身体や情緒も「意味」性を帯びており、社会を作り上げる要素でもあることが示される。私たちの性愛感情の源にも迫った本書は、「人間」という存在を深く理解する上で示唆に富む、新しい人間学の試みである。

この本の目次

第1章 哲学が苦手としてきたテーマ―身体と情緒
第2章 人間は動物の一種だが、ただの動物ではない
第3章 心とは「はたらき」である
第4章 身体とは「意味」の体系である
第5章 情緒とは「開かれ」の意識である
第6章 「意味する」とは何を意味するのか
第7章 言語の本質とは何か
第8章 身体と情緒の「意味」性
第9章 性愛感情とは何か
第10章 人はなぜ恋をするのか

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