経済大転換 ─反デフレ・反バブルの政策学
世界同時デフレに加え、イラク戦争後、「分裂と不安定の時代」の様相を強めている。バブル待望論と決別し、普通の人が普通に生きていける経済社会を構想する。
- シリーズ:ちくま新書
- 748円(税込)
- Cコード:0233
- 整理番号:439
- 刊行日:
2003/10/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-06139-8
- JANコード:9784480061393
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イラク戦争以後、アメリカの一国決定主義がますます突出し、世界は「分裂と不安定の時代」に入っている。一方、経済状況をみると、当分の間、世界同時デフレから抜け出せそうにない。それに苛立つかのように、日本国内ではバブル待望論が絶えないが、アメリカの景気頼みの日本経済回復シナリオは非常に危うい。むしろ地方へとデフレが波及し、さらに深刻化していくおそれがある。もはや古い時代の発想は通用しない。思考および政策の大転換が必要だ。日本経済の位相を確かな目でとらえる、『セーフティーネットの政治経済学』『長期停滞』に続く、三部作の完結篇。
序章 分裂の時代へ
第1章 バブルをつなぐ経済
第2章 「グローバルスタンダード」がもたらすデフレ圧力―市場と制度のフィードバック関係
第3章 不良債権と企業再生
第4章 財政崩壊と増税の悪循環
第5章 日本型インナーシティ問題と地方分権
終章 反デフレ・反バブルの政策へ
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