アナーキズム ─名著でたどる日本思想入門

浅羽 通明

大杉栄、竹中労から松本零士、笠井潔まで十の名著をたどりながら、日本のアナーキズムの潮流を俯瞰する。常に若者を魅了したこの思想の現在的意味を考える。

アナーキズム ─名著でたどる日本思想入門
  • シリーズ:ちくま新書
  • 990円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:474
  • 刊行日: 2004/05/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:4-480-06174-6
  • JANコード:9784480061744
浅羽 通明
浅羽 通明

アサバ ミチアキ

1959年横須賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。みえない大学本舗主宰。著書に『アナーキズム』(ちくま新書)、『試験のための政治学』(早稲田経営出版)、『ニセ学生マニュアル』三部作(徳間書店)、『大学で何を学ぶか』『思想家志願』『知のハルマゲドン』(小林よしのり氏との共著)『天皇・反戦・日本』『右翼と左翼』『昭和三十年代主義』(以上、幻冬舎)、『教養論ノート』(リーダーズノート新書)、『野望としての教養』(時事通信社)、『「携帯電話的人間」とは何か』(宝島社)、『時間ループ物語論』(洋泉社)ほか多数。

この本の内容

大正ロマン香る革命家の伝説。破滅と頽廃に縁どられたテロリスト列伝。祝祭としての群集蜂起。生命流の爆発。相互扶助と自由連合のユートピア。唯一者を生きる矜持。戦士たちの共同体。あまりの純粋さと単純さゆえに、多くの若者たちを魅了してきた思想史上の異色、アナーキズム。そこにかいま見える近代の臨界とは何か。十冊のテキストをステップとして大胆に講釈される、根源的に考え生きるためのレッスン。

この本の目次

序章 反逆とユートピア―アナーキズムとは何か
第1章 この人を見よ!―アナーキストの肖像 『大杉栄』(「日本の名著46」)
第2章 悲しき若者のロマン―デラシネ・テロリスト 竹中労/かわぐちかいじ『黒旗水滸伝』
第3章 躍動するエラン・ヴィタル―ベルグソニアン 鈴木貞美編『大正生命主義と現代』
第4章 社稷を想うこころ―コミュニタリアン 滝沢誠『権藤成卿』
第5章 撃てと命じるものを撃て―アンチ・スターリニスト 埴谷雄高作品集3『政治論文集』
第6章 敵の敵は味方―コンサバティスト 勝田吉太郎著作集第四巻『アナーキスト』
第7章 五十六億七千万待てますか?―ミレニアニスト 宮田登『ミロク信仰の研究』
第8章 さよなら日本、さよなら世間―コスモポリタン 鶴見俊輔『方法としてのアナキズム』
第9章 君が気にいったなら―ピカレスク 松本零士『宇宙海賊キャプテンハーロック』
第10章 商人のユートピア―アナルコ・キャピタリスト 笠井潔『国家民営化論』
終章 日本アナーキズムの現在―メタ・アナーキズムの方へ

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