<私>の愛国心
不安定な国際情勢、解体する規範、そして暴走する世論。拠り所を失った日本はどこへ向かうのか。「愛国」に現われた現代日本の深層心理を様々な角度から検証する。
- シリーズ:ちくま新書
- 770円(税込)
- Cコード:0236
- 整理番号:485
- 刊行日:
2004/08/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:224
- ISBN:4-480-06185-1
- JANコード:9784480061850
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この数年、“ナショナリズム”をめぐる議論がかまびすしい。冷戦に代わる国際秩序が定まっていない上に、極東アジアでは「北朝鮮」という冷戦の産物が大きな比重を占めているからである。しかも、バブルの崩壊とグローバリゼーションに伴う「成果主義」や「市場原理主義」の浸潤によって、セーフティ・ネットが整備されないまま勝ち組・負け組への階層化が進み、社会の安定感は急速に失われつつある。国内と国外の要因が複雑に絡み合いながら過熱化する一方の言説を丁寧に解きほぐし、「愛国心」の行方について考える。
第1章 「日本は変わった」のか
第2章 自分以外はみんな「バカ」
第3章 この国に生まれたるの不幸
第4章 「帝国」の病理
第5章 二つの「病」と日米関係
第6章 治癒と愛国心
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