生と権力の哲学

檜垣 立哉

見えない権力、人々を殺すのではなく「生かす」権力が、現代世界を覆っている。フーコー、ドゥルーズ、ネグリらの思想を読み解きながら、抵抗の可能性を探る。

生と権力の哲学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 814円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:598
  • 刊行日: 2006/05/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-06303-X
  • JANコード:9784480063038
檜垣 立哉
檜垣 立哉

ヒガキ タツヤ

1964年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学大学院人間科学研究科准教授。専攻は哲学、現代思想。生命の哲学を中心としたテーマで研究を続けている。著書に『生と権力の哲学』(ちくま新書)、『ベルクソンの哲学』(頸草書房)、『ドゥルーズ』(日本放送出版協会)、『西田幾多郎の生命哲学』(講談社現代新書)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)などがある。

この本の内容

権力とはわれわれの外にあって、人々を押さえつけるようにだけ働くものではない。それは、「見えない」かたちで動き、われわれを「殺す」よりも「生かす」ものとして働く不気味なシステムなのだ。厳密な実証的研究を踏まえながら、権理論に新たな位相をひらいた知の巨人、フーコーの思想を中心に、その課題を現代的な場面で捉えなおすべく苦闘するドゥルーズ、アガンベン、ネグリらの問題意識とその論理を丁寧に読み解くことによって、グローバル化し、収容所化する現代世界の中で、「ポジティヴ」に戦い続ける希望を提示する。

この本の目次

第1章 不可視の権力―生政治学とは何か
第2章 「真理」の系譜学―フーコーの課題
第3章 「人間」のつくられ方―『狂気の歴史』から『監獄の誕生』へ
第4章 セクシュアリティーと生権力―『性の歴史第一巻』
第5章 「外」の力と「法」の逆説―ドゥルーズとアガンベン
第6章 帝国とマルチチュード―ネグリの挑戦

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