サムライとヤクザ  ─「男」の来た道

氏家 幹人

「戦う男」はどちら?

幕末に旗本達はいったい何をやっていたのか? 戦士の作法「男道」から役人の作法「武士道」への変質を裏づけ、武士と任侠の関係から読み解く、「男」の江戸時代史。

サムライとヤクザ  ─「男」の来た道
  • シリーズ:ちくま新書
  • 858円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:681
  • 刊行日: 2007/09/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-06381-6
  • JANコード:9784480063816
氏家 幹人
氏家 幹人

ウジイエ ミキト

1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。著書に『江戸藩邸物語』『かたき討ち』(中公新書)、『江戸の少年』『悠悠自適』(平凡社ライブラリー)、『大江戸死体考』『江戸奇人伝』(平凡社新書)、『武士道とエロス』『江戸の性風俗』(講談社現代新書)、『江戸老人旗本夜話』『江戸の性談』(講談社文庫)、『江戸の怪奇譚』(講談社)、『江戸人の老い』(PHP新書)、『旗本御家人』(洋泉社歴史新書y)、『不義密通』(洋泉社MC新書)、『江戸の女の底力』(世界文化社)など。

著者からのメッセージ

花は桜木、男は任侠[全文を読む]

この本の内容

なぜ政治家も企業家もヤクザに引け目を感じるのか。「ヤクザは武士道の継承者」説が浸透しているのは何故か。本書は武士と任侠の関係を「男らしさ」の来歴という観点から読み解いていく。戦国の世から徳川の泰平の世への転換と軌を一にして、戦士の作法だった「男道」は色あせ、役人の心得である「武士道」へと様変わりする。江戸前期に鳴らした「かぶき者」が幕府から弾圧されると、「男」を継承したのは江戸の藩邸が雇い入れた駕篭かきなど町の男達だった。武士が武威を彼ら荒くれ男に肩代わりさせた帰結が、幕府のあっけない倒壊…。武士道神話・任侠神話を排し史料の博捜により明らかにする「男」の江戸時代史。

この本の目次

1章 男とはなにか
2章 逸平と金平
3章 任侠の精神
4章 男の色
5章 新しい男たち
6章 されど武士の一分
7章 悪の華
8章 戦士失格
9章 ノーブレス・オブリージュ、ヤクザ

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