閉塞経済  ─金融資本主義のゆくえ

金子 勝

サブプライム危機以降の
経済を読み解く

サブプライムローン問題はなぜ起こったのか。格差社会がなぜもたらされたのか。現実経済を説明できなくなった主流経済学の限界を指摘し、新しい経済学を提唱する。

閉塞経済  ─金融資本主義のゆくえ
  • シリーズ:ちくま新書
  • 748円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:729
  • 刊行日: 2008/07/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-06440-0
  • JANコード:9784480064400
金子 勝
金子 勝

カネコ マサル

金子 勝(かねこ・まさる):1952年、東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現在、立教大学経済学研究科特任教授、慶應義塾大学名誉教授。財政学、地方財政論、制度経済学を専攻。著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『新・反グローバリズム』(岩波現代文庫)、『「脱原発」成長論: 新しい産業革命へ』(筑摩書房)、『平成経済 衰退の本質』(岩波新書)、『資本主義の克服』(集英社新書)ほか多数。

この本の内容

サブプライムローン危機が世界を揺るがしている。その原因を知るには、バブルの発生・崩壊のメカニズムと、七〇年代以降の世界のお金の流れを押さえる必要がある。一方、日本国内を見ると、九〇年代以降、政府当局は「構造改革」と「金融自由化」により長期不況を脱する道を選んだが、この選択は果たして正しかったのか。政策のバックにある主流派経済学では、もはや問題を解決できず、格差の拡大など、社会の傷を深くするばかりだ。経済学の限界を指摘し、日本社会の現状と将来を見据えた新しい経済学の可能性を探る。

この本の目次

序 戦後最大の米国不況をどうとらえるか―金融資本主義の経済学
第1章 バブルの経済学―サブプライム危機はなぜ起きたか(バブルはなぜ起こるのか
バブルはなぜ繰り返されるのか
バブル崩壊に対して経済学は役に立つのか)
第2章 構造改革の経済学(供給サイドか需要サイドか
構造改革はどういう結末を迎えたのか
制度改革にはどういう思想が必要か)
第3章 格差とインセンティブの経済学(「正義の問題」と経済学
インセンティブ理論の落とし穴
新しいタイプの不平等)

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