ルポ産科医療崩壊

軸丸 靖子

高い訴訟リスク、
理想と現実のギャップ、
効率化をはばむエゴ…

崩壊した周産期医療。お産難民、妊婦たらい回し、未受診飛び込み出産…。少子化の進むいまの日本に、いったい何が起こっているのか。私たちはどうすればいいか。

ルポ産科医療崩壊
  • シリーズ:ちくま新書
  • 792円(税込)
  • Cコード:0247
  • 整理番号:798
  • 刊行日: 2009/08/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-06496-7
  • JANコード:9784480064967
軸丸 靖子
軸丸 靖子

ジクマル ヤスコ

宮崎県出身。医療ライター。南日本新聞社会部記者として介護保険制度開始を担当した経験からヘルス・コミュニケーションに関心を持ち、米国留学。2004年5月、米コロンビア大学公衆衛生大学院修士課程修了。帰国後は医学・医療全般に関する取材・編集活動を続けている。日本医師会総合政策研究機構研究員、医学週刊誌「MedicalTribune」編集部、インターネットニュース「OhmyNews」編集部を経てフリー。

この本の内容

産科医が自らを語るのに使う枕詞がある。絶滅危惧種―。保護してももう手遅れ、産科医が日本から消えるのを止めることはできない、という自嘲の言葉だ。医師も産める場所も激減した背後でお産難民や妊婦“たらい回し”などが急増している。そして、激務に喘ぐ新生児科。少子化の危機が叫ばれるいま、周産期医療の現場では、何が起こっているのか。これから産み、育てる私たちはいったい何ができるのか。

この本の目次

プロローグ 周産期医療の現実
第1章 産み場所はなぜ消えるのか
第2章 増える「危うい」妊娠
第3章 増える「困った」妊婦
第4章 逃げ出す医師たち
第5章 被災地・NICU
第6章 助産師は時代の救世主か?
第7章 安心して産むために
エピローグ 絶滅危惧種

読者の感想

2009.8.31 産科一筋

私は、地域周産期センターの産婦人科医師です。著者は、非常に綿密な取材をなされていてかつ、我々産婦人科医師と同等、あるいはそれ以上に全体像がお分かりになっていると思いました。この内容を是非一般の方々だけでなく、医学生、医療従事者に読んでいただき、より産科の現状を分かってもらいたいです。そうすれば医師と患者のより一層の信頼関係も再構築されると思われます。
早速、勝手ですが日本産婦人科学会にメールして、学会の推薦図書にしたらどうか提案させてもらいました。なぜなら、広く一般の方々に産婦人科の現実を具体的に知ってもらうことが、危機感の共有に結びつくからです。

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