使える!経済学の考え方 ─みんなをより幸せにするための論理
よい社会、って何だ?
人は不確実性下においていかなる論理と嗜好をもって意思決定するのか。人間行動の本質を確率理論を用いて抽出し、「幸福な社会」のあり方をロジカルに基礎づける。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0233
- 整理番号:807
- 刊行日:
2009/10/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06509-4
- JANコード:9784480065094
- 在庫 ×
経済学とは単なる「お金儲け」の学問ではない。「どうすれば、みんなが幸福になれるか」を探究する営みだ―。世の中では、ある人の幸せが他の人の不幸へとつながることがしばしば起こる。では、そうした不可避の困難のもと、あるべき社会の形をどう構想すればよいのか。本書は最先端の確率理論を駆使して、この難題に鋭く切り込む試みである。不確実な世界における人間の行動様式の本質を抽出し、そこから、自由で平等な社会のあり方をロジカルに(しかし熱いハートで)基礎づける。
序章 幸福や平等や自由をどう考えたらいいか
第1章 幸福をどう考えるか―ピグーの理論
第2章 公平をどう考えるか―ハルサーニの定理
第3章 自由をどう考えるか―センの理論
第4章 平等をどう考えるか―ギルボアの理論
第5章 正義をどう考えるか―ロールズの理論
第6章 市場社会の安定をどう考えるか―ケインズの貨幣理論
終章 何が、幸福や平等や自由を阻むのか―社会統合と階級の固着性
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