伊勢神宮の謎を解く ─アマテラスと天皇の「発明」
なぜ二つの御神体が
まつられたのか?
伊勢神宮をめぐる最大の謎は、誕生にいたる壮大なプロセスにある。そこにはなぜ、二つの御神体が共存するのか? 神社の起源にまで立ち返りあざやかに解き明かす。
- シリーズ:ちくま新書
- 990円(税込)
- Cコード:0214
- 整理番号:895
- 刊行日:
2011/03/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:304
- ISBN:978-4-480-06599-5
- JANコード:9784480065995
- 在庫 ×
日本全国の神社の筆頭に君臨する伊勢神宮。しかし、その成立の背景には、さまざまの「謎」がつきまとう。伊勢神宮の誕生は、はたしていつだったのか。大和の王権がなぜ伊勢に最高神をまつるのか。当初そこにまつられた国家神とは何か。皇祖アマテラスはなぜ「発明」される必要があったのか。そして、心の御柱と神鏡という二つの御神体が共存するわけとは…本書では、こうした難問を、列島における神話と神社誕生の根源にまでさかのぼり、あざやかに解き明かす。
はじめに―神と神話と神社と
序章 神々が名をもつ前は
1の章 自然の神から王権の神へ
2の章 神社の二つの起源
3の章 『日本書紀』が語る伊勢神宮の誕生
4の章 伊勢神宮の誕生の謎を解く
終章 国家神から皇祖神へ
むすび―正殿床下は聖婚の場だった
2012.7.29 KOICHI
伊勢神宮がいつ成立したのか?
考古学に多少でも興味を持つ者なら、頭にもたげる疑問だと思います。古事記や日本書紀が皇室の正当性を語る書物である以上、書き残された事柄をそのまま受け取る事は出来ないですが、そこには日本人のDNAに刻まれた価値観もあるなと思っていました。この手の問題を語るには、比較的易しい文章で書かれた本だと感じました。
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