心づくしの日本語 ─和歌でよむ古代の思想
王朝文学に封印された
「こころ」を読み解く
過ぎ去った日本語は死んではいない。日本人の世界認識の根源には「歌を詠む」という営為がある。王朝文学の言葉を探り、心を重んじる日本語の叡知を甦らせる。
- シリーズ:ちくま新書
- 946円(税込)
- Cコード:0291
- 整理番号:929
- 刊行日:
2011/10/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-06626-8
- JANコード:9784480066268
- 在庫 ×
「心」「日本語(言の葉)」「和歌」。これら三つは密接につながっている。日本語が発展したのは、和歌のおかげである。日本人の世界認識の根源には「歌をよむ」という営為があるからだ。「心」は日本の伝統文化のエッセンスであり、この叡知を定着させたのは和歌である。しかし、近代以降、西洋文明の獲得と引き換えに、日本語が培った叡知を私たちは失いつつある。その喪失を偲ぶとき、王朝文化における和歌の卓越が明らかになるだろう。本書は、近代文明を相対化する視点をはぐくむものとして、古代文学を捉えなおす試みである。
第1章 『竹取物語』―限りのない美と限りのない心
第2章 タブーと自由―人の心を種としたやまと歌
第3章 「月の影」とその彼方へ
第4章 「あいまいさ」の今昔
第5章 「月やあらぬ」とその英訳
第6章 日本語の限界と無限の表現力
第7章 外縁からのまなざし
第8章 助詞・助動詞のマジック・ミラー
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可