現代語訳 福澤諭吉 幕末・維新論集
必読評論選
激動の時代の人と風景を生き生きと描き出した傑作評論選。勝海舟、西郷隆盛をも筆で斬った福澤思想の核心とは。「痩我慢の説」「丁丑公論」他二編を収録。
- シリーズ:ちくま新書
- 814円(税込)
- Cコード:0295
- 整理番号:951
- 刊行日:
2012/03/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:978-4-480-06653-4
- JANコード:9784480066534
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福澤諭吉の著した数多くの評論の中から、幕末・維新期の社会の様子を鋭く観察し画期的な提言が冴える四編を厳選して平易な現代語訳とした傑作選。旧幕臣の勝海舟・榎本武揚を筆で斬り、賊軍の首魁として散った西郷隆盛を弁護する。過去の封建社会・身分制の実情を浮き彫りにし、官尊民卑の風潮に痛烈な批判を浴びせ、民に用意された無限の可能性を力説する―新しい時代にふさわしい鮮やかな筆致で「この国のかたち」を大きく描き直す過程において何が必要か、我々に大きな示唆を与えてくれる。
旧藩情(旧中津藩士の身分
上士と下士は権利が違った ほか)
痩我慢の説(立国は公ではない
忠君愛国の美徳は相対的なもの ほか)
明治十年丁丑公論(西郷を誹謗する論説の流行
新聞記者の論調の浅はかさ ほか)
士人処世論(立身の道は官吏だけではない
官吏の世界は極楽ではない ほか)
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福澤の目を借りて見る幕末維新期[全文を読む]