建築から見た日本古代史

武澤 秀一

飛鳥寺、四天王寺、伊勢神宮などの古代建築群を手がかりに「日本誕生」に至る古代史を一望する。仏教、皇祖神、万世一系は如何に三次元的に表現されたのか?

建築から見た日本古代史
  • シリーズ:ちくま新書
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:1247
  • 刊行日: 2017/04/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-06956-6
  • JANコード:9784480069566
武澤 秀一
武澤 秀一

タケザワ シュウイチ

1947年生まれ。建築家/博士(工学・東京大学)。1971年、東京大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科修士課程(建築学専攻)を中退し、同大学助手。その後、設計事務所を主宰するとともに、東京大学、法政大学などで設計教育指導にあたった。神社仏閣などの建築空間をとおして日本人の心のありようを探究することがライフワーク。著書に『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)、『神社霊場ルーツをめぐる』(光文社新書)、『マンダラの謎を解く』(講談社現代新書)、『空海塔のコスモロジー』(春秋社)など。

この本の内容

建築とは、権力者たちが駆使した政治的言語である―。日本誕生の舞台となる古代において建築は、権力者が自らの権威を明らかにし、体現する文明の壮大さ、美意識の優越を高らかに宣言する最大最強のメディアであった。飛鳥寺、法隆寺、四天王寺から本薬師寺、伊勢神宮式年遷宮にいたるまで、建築様式や構造、配置パターンのなかに、母系と父系、天皇と律令、ナショナリズムと文明開化、それぞれの葛藤と融合を見いだし、まったく新しい日本古代史を組み上げ提示する。

この本の目次

1 開化(仏教公伝はどのような場でおこなわれたのか
仏教公伝とその後
飛鳥寺の出現
馬子の国家デザイン)
2 胎動(画期としての舒明王権
テロにはじまる大化改新
法隆寺は二度生まれた
「天皇」の用語法について
天智と天武のあいだ)
3 誕生(革命敢行
飛鳥凱旋
藤原京建設
後継の闇からアマテラスの成立へ
持統天皇の伊勢神宮
「生前退位」による「万世一系」)

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