世界哲学史3 ─中世1 超越と普遍に向けて

伊藤 邦武 編集 , 山内 志朗 編集 , 中島 隆博 編集 , 納富 信留 編集

七世紀から一二世紀まで、ヨーロッパ、ビザンツ、イスラーム世界、中国やインド、そして日本の多様な形而上学の発展を、相互の豊かな関わりのなかで論じていく。

世界哲学史3 ─中世1 超越と普遍に向けて
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:1462
  • 刊行日: 2020/03/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-07293-1
  • JANコード:9784480072931
山内 志朗
山内 志朗

ヤマウチ シロウ

山内 志朗(やまうち・しろう):1957年山形県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。慶應義塾大学名誉教授。専攻は哲学。著書に『天使の記号学』『存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命』(以上、岩波書店)、『ライプニッツ――なぜ私は世界にひとりしかいないのか』『〈つまずき〉のなかの哲学』(以上、日本放送出版協会)、『普遍論争――近代の源流としての』(平凡社ライブラリー)など多数。共編著に『世界哲学史(全8巻、別巻1)』(ちくま新書)などがある。

納富 信留
納富 信留

ノウトミ ノブル

納富 信留(のうとみ・のぶる):1965年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学。著書『ギリシア哲学史』(筑摩書房)、『ソフィストとは誰か?』『哲学の誕生――ソクラテスとは何者か』『新版 プラトン 理想国の現在』(以上、ちくま学芸文庫)、『プラトンとの哲学――対話篇をよむ』(岩波新書)、『世界哲学史』全8巻+別巻(共編著、ちくま新書)など。

この本の内容

七世紀から一二世紀まで、ヨーロッパでいう中世の前半は地中海の古典・古代文化がヨーロッパ各地に広がり、イスラームが成立して急速な広がりを見せた。中国やインドでも高度な形而上学が発展し、日本でも空海のような宇宙規模の形而上学が構想された。民族の大移動が始まり、諸帝国が成立すると文化が特定の地域に閉じこもらず、広がりを見せていった。こうした時代の諸伝統における多様な哲学を、「超越」と「普遍」をテーマとして設定し、相互の関連を重視しつつ論じる。

この本の目次

第1章 普遍と超越への知
第2章 東方神学の系譜
第3章 教父哲学と修道院
第4章 存在の問題と中世論理学
第5章 自由学芸と文法学
第6章 イスラームにおける正統と異端
第7章 ギリシア哲学の伝統と継承
第8章 仏教・道教・儒教
第9章 インドの形而上学
第10章 日本密教の世界観

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