思想としての60年代

桜井 哲夫 翻訳

五月革命、ウッドストック、全共闘……。すべてが始まったあの時代に青春を過ごした気鋭の社会学者が鋭く切り込む60年代試論。

思想としての60年代
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 939円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:サ-2-1
  • 刊行日: 1993/02/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-08036-8
  • JANコード:9784480080363

この本の内容

5月革命、文革、ウッドストック、東京オリンピック、大学闘争、ポール・ニザン、丸山真男、高橋和巳、大島渚、吉本隆明、『帰ってきたヨッパライ』…。政治・思想・芸術・風俗などすべてにわたって、あらゆるものが変貌し、あたらしく始まった60年代を、19世紀から世界を支配してきた「近代性」に1つの終わりを告げた革命の時代、現在の〈生〉の出発点ととらえ、その実態にメスを入れることで過去・現在・未来を照射する、気鋭の社会学者による60年代論。

この本の目次

60年代革命について
青春の伝説―ポール・ニザンと『アデン・アラビア』
清潔な儀式―東京オリンピック
日本SFの誕生―批判的科学の構想力
「魔球」のゆくえ―野球のイデオロギー批判のために
丸山真男と『日本の思想』―決断と「古層」
〈逃亡者〉の肖像―テレビのなかの〈アメリカ〉
高橋和巳と『わが解体』―メランコリーのかなたへ
ヨッパライはどこへ行った―フォーク・クルセダーズの軌跡
大島渚との遭遇―論難と挑発の果てに
〈幻想〉としての吉本隆明―『共同幻想論』再読
『「甘え」の構造』の構造―日本人論を解体する
「編集後記」の研究―黒子たちの60年代
アメリカの子どもたち―対抗文化のひとつの起源
詩は、街中にあり―美しき5月のパリ
造反には道理がある―「理念」の崩壊について
土居健郎氏との論争について―土居氏への反論
60年代を読む―『肉体の時代』『ウッドストック』

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