漂泊と定住と ─柳田国男の社会変動論

鶴見 和子

近代化論・社会変動論を核として国際的視点から柳田国男を論じる。公害など社会問題にまで柳田学を発展させたユニークな力作。

漂泊と定住と ─柳田国男の社会変動論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 939円(税込)
  • Cコード:0136
  • 整理番号:ツ-1-1
  • 刊行日: 1993/06/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-08065-1
  • JANコード:9784480080653

この本の内容

日本からアメリカへ、さらに水俣・不知火海へ―。自身の学問の途上で出会った柳田国男。その著作を克明にたどりつつ著者が開眼した「柳田国男論」を、国際的視点に立ち、近代化論および社会変動論を骨格として論じる。科学技術と環境、差別など、われわれを取り巻く現代の諸問題とのかかわりにおいて、柳田学を積極的に評価し、発展させたユニークで刺激的な力作。

この本の目次

われらのうちなる原始人―柳田国男を軸にして近代化論を考え直す
国際比較における個別性と普遍性―柳田国男とマリオン・リーヴィ:索引について―『柳田国男集(別巻第5)』
常民と世相史―社会変動論としての『明治大正史世相篇』
社会変動のパラダイム―柳田国男の仕事を軸として
おくれてきたものの科学技術革命への寄与―日本と中国の場合
柳田国男研究の国際化
差別と非暴力抵抗の原型―『遠野物語』、『柳坊主考』、『先祖の話』など
漂泊と定住と―柳田国男のみた自然と社会のむすび目

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