乱歩と東京 ─1920 都市の貌
江戸川乱歩が探偵小説を成立させた一九二〇年代。さまざまなレベルで大都市へと変貌をとげた東京を、乱歩の視線から読みとく。
【解説: 種村季弘 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,210円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:マ-7-1
- 刊行日:
1994/07/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:978-4-480-08144-5
- JANコード:9784480081445
- 在庫 ×
探偵小説作家・江戸川乱歩登場。彼がその作品の大半を発表した1920年代は、東京の都市文化が成熟し、華開いた年代であった。大都市への予兆をはらんで刻々と変わる街の中で、人々はそれまで経験しなかった感覚を穫得していった。乱歩の視線を方法に、変貌してゆく東京を解読する。
1章 感覚の分化と変質(探偵の目
目と舌と鼻、そして指)
2章 大衆社会の快楽と窮乏(高等遊民の恐怖
貧乏書生の快楽)
3章 性の解放、抑圧の性(姦通
スワッピング)
4章 追跡する私、逃走する私(追跡する写真
逃走の実験)
5章 路地から大道へ(もう一つの実験室
大道芸人たち)
6章 老人と少年―30年代から60年代へ(埋葬
少年誘拐)
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