心理学にはじまり意識・国家・身体を考察するリセ最高学年哲学学級で一年にわたり行われた独創的かつ自由な講義の記録。ヴェーユの思想の原点。

ヴェーユの哲学講義
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ウ-5-2
  • 刊行日: 1996/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-08297-8
  • JANコード:9784480082978
シモーヌ・ヴェイユ
シモーヌ・ヴェイユ

ヴェイユ,シモーヌ

1909−43年。フランスの実存的思想家。ユダヤ系医師の家に生まれ、高等師範学校卒業後、高等中学校の哲学教師となる。34年から1年間アルストム、ルノー等の工場で労働、『工場日記』を遺す。スペイン内戦では人民戦線側で戦う。38年ソレムの修道院で「キリストの受難」の思想を学ぶ。40年のパリ陥落後マルセイユでペラン神父らと親交。42年、アメリカに亡命するも、自由フランス政府で働くべくロンドンに渡り客死。著書に『根をもつこと』『重力と恩寵』『ヴェイユの哲学講義』などがある。

この本の内容

本書は、若き日のヴェーユがロアンヌ女子高等中学(リセ)の最高学年哲学級でおこなった講義の記録である。「心理学」から始まり、「精神の発見」「社会学」「倫理学」などを通して、意識・感情・国家・身体などを考察するこの講義は、独創的かつ自由奔放、そして何よりも生徒の人格を発展させようとする姿勢に貫かれている。この講義ののちロアンヌを後にしたヴェーユは、パリの電気会社で働くことになるが、講義録からは、「抑圧と自由」などの諸論考にはじまり『根をもつこと』に至る、その後の思想と行動を支える思索を見出すことができる。

この本の目次

心理学で用いられる方法
反射
本能
行為における身体の役割
感情における身体(反射と本能)の役割
思考における身体の役割
精神を求めて
精神の発見ののちに
社会学
倫理のよりどころ
審美的感情についての心理学
いくつかのプラン

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