ゴシック建築とスコラ学

エルヴィン・パノフスキー 著 , 前川 道郎 翻訳

ゴシック建築とスコラ学の間には、時間と場所という純粋に事実の領域において、明白な同時発生が存在している。碩学が多数の図版で読み解く。

ゴシック建築とスコラ学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0170
  • 整理番号:ハ-19-1
  • 刊行日: 2001/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-08660-9
  • JANコード:9784480086600
エルヴィン・パノフスキー
エルヴィン・パノフスキー

パノフスキー,エルヴィン

1892-1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学(イコノロジー)の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる。

この本の内容

ゴシック建築とスコラ学は中世ヨーロッパ文化の双璧である。飽くなき全体性と明晰への意志、理性と想像力、超越と内在の媒介の仕方、つまりは世界を分節するスタイル…両者には不思議な類似と平行性がある。一見相異なる文化領域を支える共通の論理とは何か。細部に宿る理念と文化史的コンテクストの発見術たるヴァールブルク的イコノロジーの最良の実践であるとともに、ヨーロッパ精神史を貫流するテクネーとロゴスの構築性という問題にも新たな視点をもたらす画期的論考。

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