自由の哲学
社会の一員である個人の究極の自由はどこに見出されるのか。思考は人間に何をもたらすのか。シュタイナー全業績の礎をなしている認識論哲学。
「外なる世界と内なる世界、外なる法則性と内なる道徳性との間に横たわる深淵は、ただ自由な魂だけがこれに橋をかけることができる」(本書「あとがき」より)。刊行後100年以上経つ現在も、まばゆい光芒を放ち続ける、シュタイナー全業績の礎をなしている認識論哲学。社会の中で否応なしに生きざるを得ない個としての人間は、個人の究極の自由をどこに見出すことができるのか。また、思考の働きは人類に何をもたらすのか。シュタイナー四大主著の一冊。
第1部 自由の科学(人間の意識的行為
学問への根本衝動
世界認識に仕える思考
知覚内容としての世界
世界の認識
人間の個体性
認識に限界はあるのか)
第2部 自由の現実(人生の諸要因
自由の理念
自由の哲学と一元論
世界目的と生活目的―人間の使命
道徳的想像力―ダーウィン主義と道徳
人間の価値―楽観主義と悲観主義
個と類)
第3部 究極の問いかけ(一元論の帰結)
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