梁塵秘抄

西郷 信綱

遊びをせんとや生れけむ――歌い舞いつつ諸国をめぐる「遊女」が伝えた今様の世界を、みずみずしい切り口で今によみがえらせる名著。
【解説: 鈴木日出男 】

梁塵秘抄
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0192
  • 整理番号:サ-16-1
  • 刊行日: 2004/10/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:4-480-08881-4
  • JANコード:9784480088819

この本の内容

中世の流行歌「今様」を後白河院が編んだ「梁塵秘抄」。登場するのは遊女、傀儡子、博徒、修験僧など秩序の外側に生きる人々だった。分けても、歌と舞いを生業として諸国をめぐる「遊女」の口の端にかかったとおぼしき歌は多い。遊びの歌、男女の歌、日常の喜びや悲しみの歌、思いをいかにも生き生きとリズミカルに表現する歌の数々。「一首一首の前で立ちどまり、そのことばを吟味しながら、できるだけゆっくり作品を享受し経験する」碩学の精確な読みの向うに、不思議に明るい日本の風土が見えてくる。

この本の目次

第1部 梁塵秘抄の歌(我を頼めて来ぬ男
遊びをせんとや生れけむ
遊女の好むもの
楠葉の御牧の土器作り ほか)
第2部 梁塵秘抄覚え書(梁塵秘抄における言葉と音楽
遊女、傀儡子、後白河院)
付 和泉式部と敬愛の祭(神楽の夜―「早歌」について)

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