フーコー・コレクション 3 言説・表象

ミシェル・フーコー 著 , 小林 康夫 編集 , 石田 英敬 編集 , 松浦 寿輝 編集

ディスクール分析を通しフーコー思想の重要概念も精緻化されていく。『言葉と物』から『知の考古学』へ研ぎ澄まされる方法論。
【解説: 松浦寿輝 】

フーコー・コレクション 3 言説・表象
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:フ-12-4
  • 刊行日: 2006/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:464
  • ISBN:978-4-480-08993-9
  • JANコード:9784480089939
ミシェル・フーコー
ミシェル・フーコー

フーコー,ミシェル

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

石田 英敬
石田 英敬

イシダ ヒデタカ

1953年、千葉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環長、総合文化研究科言語情報科学専攻教授。専攻、記号学・メディア論、言語態分析。特に19世紀以後のメディア・テクノロジーの発達と人間文明との関係を研究。編訳書に『ミシェル・フーコー思考集成(全10巻)』、『フーコー・コレクション(全6巻+ガイドブック)』(筑摩書房)、著書に『知のデジタル・シフト』(弘文堂、編著)『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店、共著)『記号の知/メディアの知』(東京大学出版会)などがある。

松浦 寿輝
松浦 寿輝

マツウラ ヒサキ

1954年、東京生まれ。1980年、東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。詩人、作家、映画評論家でもある。2000年、『花腐し』(講談社)で第123回芥川賞受賞。著書に『表象と倒錯』『エッフェル塔試論』『ゴダール』『Y・死・閾』『映画1+1』(筑摩書房)、『半島』(文藝春秋)、『物質と記憶』(思潮社)、『官能の哲学』(岩波書店)、『冬の本』(青土社)など。

この本の内容

『言葉と物』への大きな反響を受け、フーコーは「言表」「言説編成体」など理論の中核となる諸概念を精緻化させていく。ディスクール分析を通し、「考古学(アルケオロジー)」の方法論もさらに緻密なものへと研ぎ澄まされる。コレクション第3巻「言説・表象」は、『言葉と物』の第一章・第二章となる「侍女たち」「世界の散文」や英語版への「序文」をはじめ、記号の戯れを読みとく傑作「これはパイプではない」、鮮やかなドゥルーズ論「劇場としての哲学」などを収録する。

この本の目次

侍女たち
世界の散文
歴史の書き方について
これはパイプではない
科学の考古学について―「認識論サークル」への回答
『ポール・ロワイヤルの文法』序文
ジャン・イポリット1907‐1968
ミシェル・フーコー『言葉と物』英語版への序文
第七天使をめぐる七言
劇場としての哲学
ニーチェ、系譜学、歴史
私の身体、この紙、この炉

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