中世賤民の宇宙 ─ヨーロッパ原点への旅
畏怖から賤視へ
西洋中世の身分差別と賤民
阿部史学の代表作
西洋中世の身分差別と賤視の問題に正面から取り組んだ著作。畏怖が賤視に変わる過程を考察、中世の人々の心的構造の核に迫る。
【解説: 大黒俊二 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,430円(税込)
- Cコード:0122
- 整理番号:ア-25-1
- 刊行日:
2007/02/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:400
- ISBN:978-4-480-09047-8
- JANコード:9784480090478
- 在庫 ×
差別はどこから生まれてくるのだろうか?ヨーロッパにも職業差別・身分差別は存在したのだろうか?本書は、『ハーメルンの笛吹き男』で西洋中世の被差別民の存在に初めて光をあてた著者が、賎視と身分差別の問題に正面から取り組んだ、阿部史学の代表的著作である。西洋中世において、キリスト教の浸透による時空観念の一元化と死生観の転換によって、畏怖の対象であった職業を賎視するようになる過程を考察する。「ヨーロッパ中世賎民成立論」のほか「ヨーロッパ・原点への旅」「死者の社会史」等も収め、“小宇宙”と“大宇宙”をキーワードに西洋中世の人々の心的構造の核に迫る。
私たちにとってヨーロッパ中世とは何か
ヨーロッパ・原点への旅―時間・空間・モノ
死者の社会史―中世ヨーロッパにおける死生観の転換
ヨーロッパ中世賎民成立論
中世ヨーロッパにおける怪異なるもの
ヨーロッパの音と日本の音
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