アメリカ言語哲学入門

冨田 恭彦

現代哲学の最先端へ!

サール、ローティ、クワインら巨人達が形成した現代哲学最大の潮流、アメリカ言語哲学。近代観念説と連続的な、その主要な議論の深層に迫る。

アメリカ言語哲学入門
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ト-9-1
  • 刊行日: 2007/05/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09063-8
  • JANコード:9784480090638
冨田 恭彦
冨田 恭彦

トミダ ヤスヒコ

1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学博士(文学)。ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に、『ロック哲学の隠された論理』(勁草書房)、『クワインと現代アメリカ哲学』(世界思想社)、『観念説の謎解き』(世界思想社)、『観念論の教室』(ちくま新書)、『ローティ』(ちくま選書)、『カント入門講義』(ちくま学芸文庫)、Inquiries into Locke’s Theory of Ideas(Olms)、 The Lost Paradigm of the Theory of Ideas (Olms)、「科学哲学者柏木達彦」シリーズ全5冊(ナカニシヤ出版)、「生島圭」シリーズ全3冊(講談社現代新書)など、訳書に、R.ローティ『連帯と自由の哲学』(岩波書店)がある。

この本の内容

20世紀後半の現代哲学に、最も先鋭的かつ重要な潮流をなした、アメリカ言語哲学。その最前線を形づくってきた、サール、クリプキ、デイヴィドソン、クワイン、ローティら哲学の巨人の思想を、言語行為論、指示理論、根本的解釈説、メタファー論、反表象主義などの主要な議論から精査する。その考察から、彼らの視点には、実はデカルトやロックらの近代観念説やヨーロッパの解釈学とも通底するものがある、という事実が明らかになってくる。西洋哲学全体の流れの中で最先端のアメリカ言語哲学の核心に迫る、絶好の一冊。

この本の目次

第1部 アメリカ言語哲学の位置(分析哲学の潮流の中で―現代アメリカ言語哲学の歴史的背景)
第2部 アメリカ言語哲学の諸相(言語行為と志向性―サールの言語哲学と、心の哲学によるその基礎づけ
指示理論とプラグマティズム―サール・因果説・ローティ
解釈学のもう一つの系譜―根本的翻訳・根本的解釈・創造の哲学
反表象主義・語彙・自己形成―もう一つの人間像
輔論/クワインの遺産―ノイラートの舟)
第3部 近代観念説と現代アメリカ哲学(デカルトにおける形而上学と自然学との間―「観念」の自然主義的論理空間
経験論の自然主義的枠組み―ロックとクワイン
デイヴィドソン的反表象主義と近代観念説の論理―ローティの歴史理解に抗して
包括的歴史主義と最近のロック解釈―ローティ・エアーズ・ウィルソン・クワイン)

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