力学・場の理論 ─ランダウ=リフシッツ物理学小教程

L.D.ランダウ 著 , E.M.リフシッツ 著 , 水戸 巌 翻訳 , 恒藤 敏彦 翻訳 , 廣重 徹 翻訳

ランダウの構想による
「理論物理学教程」入門篇!

圧倒的に名高い「理論物理学教程」に、ランダウ自身が構想した入門篇があった! 幻の名著「小教程」がいまよみがえる。
【解説: 山本義隆 】

力学・場の理論 ─ランダウ=リフシッツ物理学小教程
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0142
  • 整理番号:ラ-5-1
  • 刊行日: 2008/03/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-09111-6
  • JANコード:9784480091116
L.D.ランダウ
L.D.ランダウ

ランダウ,L.D.

1908-1968年。ソビエト、現アゼルバイジャンのバクーの生まれ。理論物理学者。1962年ノーベル物理学賞を受賞。

E.M.リフシッツ
E.M.リフシッツ

リフシッツ,E.M.

1915-1985年。理論物理学者。ランダウと協同して理論物理学教科書を執筆した。

廣重 徹
廣重 徹

ヒロシゲ テツ

1928-1975年。神戸市生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。日本大学理工学部教授。理学博士。専門は物理学史。著書に『物理学史1・2』(培風館)『戦後日本の科学運動』(中央公論社)『科学の社会史』(中央公論社、のち岩波現代文庫)など、訳書に『カルノー・熱機関の研究』(みすず書房)『力学・場の理論 物理学小教程』(共訳、東京図書、のちちくま学芸文庫)などがある。

この本の内容

専門に進むまでの基礎課程で使える、簡潔で美しく、現代物理学をも射程に入れた教科書ができないか。それがランダウとリフシッツの新たな「小教程」構想だった。大成功を収めた百科事典ほどの「理論物理学教程“大教程”」から本書へ抽出したのは、力学と電磁気学である。第1部力学は最小作用の原理に始まり、第2部電磁気学も場の理論に始まる。学習者は一気に、経験したことのない目くるめく高みから、現代物理学に通底する概念の眺望を得ることになる。そこからは、量子力学も至近の距離に見えるだろう。よみがえった幻の名著。“大教程”の入門篇。

この本の目次

第1部 力学(運動方程式
保存法則
運動方程式の積分
粒子の衝突
微小振動
剛体の運動
正準方程式
相対性原理
相対論的力学)
第2部 電磁気学(場のなかの電荷
場の方程式
不変な電磁場
電磁波
電磁波の放射)

読者の感想

2009.1.17 物性理論いぇい

まず、貴社に感謝いたします。長らく某出版社において再版されていなかった本教程が、今回ちくま学芸文庫の形で再び世に送られたことは、物理学界に留まらず、日本に再び大きな財産を齎したと思います。私も物理学をやる人間として、本教程から多くの知識と感動を味わえました。また、本教程にのみならず、多くの歴史的名著も同文庫から出版され、素晴らしく思っております。
しかし、大教程に至っては、日本語訳版のほとんどが消えてしまって久しい状況です。残念でなりません。

2008.5.29 科学大好き中年

古きとも、現代人へ生きる教育的良きもです。小教程2の
量子力学も訳され、発行されることを切にお願い致します。

2008.4.30 kinetic energy max

後半の、場の理論(電磁気学)の単位はCGSガウス系…。
私のようなバカにとってCGS単位系はメンドクサイ。


全てSIに書き変えておいて頂ければ非常に嬉しい。
著作権の問題が絡みそうだが…。

2008.3.31 Shu

 tak1234さんの感想に全く同感です.
ついでに,ランダウの本教程の方とクーラン・ヒルベルトの数理物理学の

方法を東京図書と岩波から権利を買い取って,文庫本で出していただければ,
持ってて一生退屈しない文庫本になると思います.
ちなみに,先日出張の行き帰りのJRの中でも,Bellの本(某文庫)とこのLandauの本を読んでいました.

2008.3.13 tak1234

すばらしい企画です。
ランダウの力学と電磁気の内容がこの値段で手に入る上に、携帯にも便利でいつでも持ち歩けます。

是非つづく量子力学も出版していただければと思います。

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