心身の合一 ─マールブランシュとビランとベルクソンにおける
哲学史とは諸体系との対決である
近代哲学において最大の関心が払われてきた問題系、心身問題。三つの時代を代表する対照的な哲学者の思想を再検討し、新しい心身観を拓く。
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,045円(税込)
- Cコード:0110
- 整理番号:メ-1-2
- 刊行日:
2007/12/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:224
- ISBN:978-4-480-09114-7
- JANコード:9784480091147
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デカルト以降の近代哲学において、最大の関心が払われてきた「心身問題」。単なる物体や精神ではない“両義的な身体”としての人間観を提唱したメルロ=ポンティは、この伝統的な問題系にたいして、どう立ち向かうのか。17世紀以降3つの世紀に特徴的なフランスの哲学者3人をとおして、神学や心理学的知見との関係も追いつつ、心身観の流れを再検討する。「どんな哲学史も哲学者による自らの研究主題の個人的捉らえなおしであり、それによってこそ真理が取り出されうる」と主張するフランス現象学者の、明晰にして格調高い古典解釈。
マールブランシュとビランとベルクソンに関する哲学史覚え書
デカルトにおける心身の合一
マールブランシュにおける自己意識
自然的判断と知覚
感覚的延長と叡知的延長
心身の諸関係における因果性
神学と心身の合一
マールブランシュからメーヌ・ドゥ・ビランへ
ビランとコギトの諸哲学
ビランとコギトの諸哲学(終り)
『物質と記憶』―第一章の分析の新しさと積極性
『物質と記憶』―第二章
テクストの注釈―「無意識」
テクストの注釈―存在の定義
テクストの注釈「経験をその源にまで尋ねてみること」
ベルクソンの哲学における直観と構築作業との諸関係
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