純然たる幸福
バタイユ思想の核心
著者の思想の核心をなす重要論考20編を収録。文庫化にあたり「クレー」「ヘーゲル弁証法の基底への批判」「シャプサルによるインタビュー」を増補
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,650円(税込)
- Cコード:0110
- 整理番号:ハ-12-8
- 刊行日:
2009/10/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:512
- ISBN:978-4-480-09248-9
- JANコード:9784480092489
- 在庫 切れ中
純然たる幸福は、苦痛への否定である。どんな苦痛をも、苦痛への危惧でさえをも、否定するのだ。純然たる幸福は言語への否定なのである。―『無神学大全』第4巻として構想された『純然たる幸福』の関連論文、「非‐知」「真面目さの彼方」「ヘーゲル、死と供犠」「ヘーゲル、人間と歴史」などを中心に、バタイユの最重要テクストを精選編集。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」などの文化・芸術論、「エロティシズムの逆説」などのエロティシズム論、デュラスとの対話ほか全20編を収録する。文庫化に際し「クレー」「ヘーゲル弁証法の基底への批判」「シャプサルによるインタビュー」の3編を増補。
1 文化・芸術論(アーネスト・ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』について
ピカソの政治的絵画
クレー
文化の曖昧さ
人間と動物の友愛
芸術、残虐の実践としての
作家の二律背反について―ルネ・シャールへの手紙
レオナルド・ダ・ヴィンチ(一四五二−一五一九)
人の住みえぬ地球に?)
2 エロティシズム論(エロティシズムの逆説
エロティシズム、道徳の支え
エロティシズムあるいは存在を疑うこと)
3 ヘーゲル論(ヘーゲル、死と供犠
ヘーゲル、人間と歴史
ヘーゲル弁証法の基底への批判)
4 思想論(第一の要請
非‐知
真面目さの彼方
飽和状態の惑星
純然たる幸福)
補遺(デュラスとの対話
シャプサルによるインタビュー)
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