デカルトの誤り ─情動、理性、人間の脳
身体なき
現代脳科学への挑戦
脳と身体は強く関わり合っている。脳の障害がもたらす情動の変化を検証し「我思う、ゆえに我あり」というデカルトの心身二元論に挑戦する。
1848年、米北東部の鉄道施設現場で事故が起き、鉄棒が現場監督P・ゲージの前頭部を貫通した。それを境にゲージの性格と行動は一変した。著者自身が携わってきた症例やゲージのような歴史的症例をもとに、著者は、日常生活の折々の場面で求められる合理的な意思決定には、そのときの身体状態と不可分に結びついている情動と感情の作用が不可欠であることを明らかにした(「ソマティック・マーカー仮説」)。神経科学の第一人者が、いまもさまざまな形で社会に浸透しているデカルト的心身二元論を強く批判しつつ、有機体としての心‐脳‐身体の関係を解くベストセラー。新訳文庫版。
ヴァーモントでの不幸な出来事
明らかになったゲージの脳
現代のフィアネス・ゲージ
冷めた心に
説明を組み立てる
生体調節と生存
情動と感情
ソマティック・マーカー仮説
ソマティック・マーカー仮説を検証する
身体志向の脳
理性のための情感
補遺
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