奇談雑史

宮負 定雄 著 , 佐藤 正英 校訂 , 武田 由紀子 校訂

霊異、怨霊、幽明界……

霊異、冥界、祟りなど、奇異な話の集大成。柳田国男は、本書より名論文「山の神とヲコゼ」を生み出す。日本民俗学、説話文学の幻の名著。

奇談雑史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0139
  • 整理番号:ミ-16-1
  • 刊行日: 2010/09/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-09314-1
  • JANコード:9784480093141
宮負 定雄
宮負 定雄

ミヤオイ ヤスオ

寛政9年(1797)─安政5年(1858)。下総(現・千葉県)香取の人。名主の家に生まれるも、35歳のときその仕事に嫌気がさし、酒食にWれ生家を逐われる。また、遊女と駆け落ちをするなど、漂泊放浪の人生をおくるが、平田篤胤の門人として、多くのフィールドワークを行う。著書は、本書のほかに、『太神宮霊験雑記』『幽現通話』『農業要集』など多数。

佐藤 正英
佐藤 正英

サトウ マサヒデ

1936年生まれ。東京大学名誉教授。倫理学・日本倫理思想史専攻。著書に『隠遁の思想』『五輪書』他多数。

この本の内容

「人魂を捕らひし人の事」「神隠しの男子の事」「蛇に犯されし女の事」「神童寅吉が事」…ここには、霊異、霊験、神異、冥界、祟り、生霊、怨霊、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)など、ありとあらゆる奇異(あや)しい話が収集されている。それは、畏怖の念であるとともに、日本人の心の深層に潜む宗教意識にほかならない。柳田国男は、本書の「紀州八木山の里山神祭の事」から名論文「山の神とヲコゼ」を生み、ほかにも珍しい話をさまざま摘記し自説の展開に生かしている。日本民俗学、説話文学の幻の名著。今回、新たに発見された著者自筆本を校訂し、語注を付す。

この本の目次

飛び梅の事
平判官康頼が歌の事
二条中将為明卿の事
難波の浦賎の夫婦の事
敵を討ちし幽霊の事
北海粟島の事
早苗山の事
牡丹山の事
越後国葦が原の事
蛇を喰ひし人の事〔ほか〕

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