荘子 雑篇

荘子 著 , 福永 光司 翻訳 , 興膳 宏 翻訳

常識・権威をくつがえす
痛快無比の物語

荘子の思想をゆかいな物語で伝える「雑篇」。日本でも古くから親しまれてきた「漁父篇」や「盗跖篇」など、文学性に富んだ長編作品が収録されている。

荘子 雑篇
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,980円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ソ-4-3
  • 刊行日: 2013/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:624
  • ISBN:978-4-480-09542-8
  • JANコード:9784480095428
荘子
荘子

ソウシ

中国の戦国時代の思想家で、道教の始祖の一人とされる人物。姓は荘、名は周、子は尊称。あらゆる人為的なものを否定し、自然との合一を理想として生きた。

福永 光司
福永 光司

フクナガ ミツジ

1918-2001年。大分県生まれ。中国思想史家。老荘思想・道教研究の第一人者。京都大学名誉教授。著書に『道教思想史研究』『荘子 古代中国の実存主義』など、訳書に『老子』『列子』『空海 三教指帰ほか』などがある。

興膳 宏
興膳 宏

コウゼン ヒロシ

1936年福岡県生まれ。中国文学者。中国文学理論の研究により、2013年学士院賞を受賞。現在、京都大学名誉教授、財団法人東方学会理事長著書に『新版 中国の文学理論』『中国文学理論の展開』など、訳書に『文心雕龍』などがある。

この本の内容

宋の詩人・蘇東坡が指摘するように、「雑篇」は成立年代が遅く、『荘子』が持つ強烈な思想性もやや薄められている。しかし、そのために文章の自由度は高く、全篇が人を食った痛快な物語が彩られている。例えば偉大な思想家・孔子さまも、その素行を改めさせようと説得を試みた盗人に、「二度とほざくんじゃねえぞ。てめえのいってる道なんざあ、からっけつの中身なしで、でまかせのうそっぱちよ」とやりこまれ、逃げ出すしまつ。漁父篇や盗跖篇、説剣篇、譲王篇など、文学作品として古くから親しまれてきた物語を、正確ながらも娯楽性を重視した、ゆかいな福永・興膳訳で読む。

この本の目次

庚桑楚篇第二十三
徐無鬼篇第二十四
則陽篇第二十五
外物篇第二十六
寓言篇第二十七
譲王篇第二十八
盗跖篇第二十九
説剣篇第三十
漁父篇第三十一
列御寇篇第三十二
天下篇第三十三

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可