ベンヤミン・コレクション 7 〈私〉記から超〈私〉記へ
危機の歴史のなかの〈私〉の位置
文人たちとの対話を記録した日記、若き日の履歴書、死を覚悟して友人たちに送った手紙――20世紀を代表する評論家の個人史から激動の時代精神を読む。
青年運動での高揚と挫折、第一次世界大戦とその後の大インフレーションによる困窮、ナチスの台頭と亡命、そして第二次世界大戦という死への坂道―混迷と変転のなかで、ひとりの思考者の“私”が、もがきながら、超“私”的問題連関をリトマス試験紙として、位置測定と方向確認を繰り返し試み続ける、その足跡。数々の“私”記、対話篇、“教育”問題への言及、時代/政治/文学/科学/歴史をめぐる考察群。それらを、「“私”と超“私”の相克と相互浸透」という視点から読み解くときに浮かびあがってくる、批評家ベンヤミンの新たな相貌!新編・新訳アンソロジーの第7弾となる最終巻。
“私”の位置
“私”記
対話篇
学校改革・教育
超“私”記
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