ナショナリズム ─その神話と論理

橋川 文三

近代が生んだ怪物の正体
解説:渡辺京二

日本ナショナリズムは第二次大戦という破局に至るほかなかったのか。維新前後の黎明期に立ち返り、その根源ともう一つの可能性を問う。解説 渡辺京二

ナショナリズム ─その神話と論理
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0131
  • 整理番号:ハ-24-2
  • 刊行日: 2015/08/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-09687-6
  • JANコード:9784480096876
橋川 文三
橋川 文三

ハシカワ ブンソウ

1922年─1983年。長崎県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学政経学部教授として近代日本政治思想史を教えるかたわら、戦後冷遇された日本浪曼派の思想をテーマに執筆活動を行う。主要著書:『日本浪曼派批判序説』『近代日本政治思想の諸相』(以上、未來社)『現代知識人の条件』(徳間書店)『歴史と体験』(春秋社)『西郷隆盛紀行』(朝日新聞社)『黄禍物語』『橋川文三著作集』増補版全10巻(以上、筑摩書房)

この本の内容

日本ナショナリズムは、なぜ第二次大戦という破局的帰結にいたったのか。それ以外の可能性は本当に存在しなかったのか。―これが、かつて自らも日本浪漫派に熱狂した青年であった橋川文三が生涯抱え込んだ難問であった。この問いに向き合うべく、橋川は明治維新前後の黎明期へと遡行し、その起源に肉薄する。水戸学から松陰へと至る士族の流れと中間層における国学の系譜との相克。その間隙を衝くように行われた明治政府の国民統合政策。「隠岐コミューン」に託したもう一つの可能性…。日本ナショナリズムの形成過程をダイナミックに描き出す、第一級の古典。

この本の目次

序章 ナショナリズムの理念―一つの謎
第1章 日本におけるネーションの探求
第2章 国家と人間

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