増補 モスクが語るイスラム史 ─建築と政治権力

羽田 正

モスクの変容――そこには宗教、政治、経済、美術、人々の生活をはじめ、イスラム世界の全歴史が刻み込まれている。その軌跡を色鮮やかに描き出す。

増補 モスクが語るイスラム史 ─建築と政治権力
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:ハ-45-1
  • 刊行日: 2016/12/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-09738-5
  • JANコード:9784480097385
羽田 正
羽田 正

ハネダ マサシ

1953年生まれ。歴史学者。東京大学東洋文化研究所所長などを経て、現在、同研究所教授、東京大学理事・副学長。国民国家やヨーロッパ対アジアという構図にとらわれない新しい世界史=グローバルヒストリーの叙述を提唱する研究で知られる。著書に『イスラーム世界の創造』(東京大学出版会、2005年)、『東インド会社とアジアの海』(講談社、2007年)、『冒険商人シャルダン』(講談社学術文庫、2010年)、『新しい世界史へ』(岩波新書、2011年)など多数。

この本の内容

イスラム世界においてモスクとはどういう存在なのか?それは単なる「祈りの場」ではない。人々の社交の中心であり、教育施設、宿泊所、そして政治活動の舞台など、多様な役割を担ってきた。こうして人々の生活のなかに深く根づいてきたモスクには、イスラム世界の精神性のあらゆる歴史が刻み込まれている。その建築史的変遷、社会における機能の変化をたどれば、ときには政治史の常識が覆るような発見に出会うこともある。140点の図版とともに、壮麗なモスク建築の見方を説き、イスラム世界の深層を浮き彫りにする。

この本の目次

1 モスク入門(モスクの語源と種類
モスクの構成要素 ほか)
2 最初期のモスク―七世紀(『コーラン』の中のモスク
最初のモスク―預言者の住居 ほか)
3 古典型モスクの時代―八〜十世紀(預言者のモスク
ウマイヤ・モスク ほか)
4 多様性の時代―十一〜十四世紀(ファーティマ朝のモスク
モスクと「墓付きマドラサ」 ほか)
5 光輝の時代―十五〜十七世紀(スレイマン・モスクとオスマン朝モスク
ティームール朝とモスク ほか)
補章―二二年後(イスラーム世界再考
東南アジアと中国のモスク ほか)

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